娘のクラスは少人数制のため、卒業アルバムは保護者が作成。その費用は全員で積み立てをしていました。しかし集金目前、あるママ友が「うちは買わないから払わない」と言い出して……?

さらに私が「今から一括で払うのは大丈夫?」と聞くと、Aさんは耳を疑う言葉を放ちました。

「いやー、卒業アルバムは正直高いし、もういいかな。自分のスマホで撮ってる写真があるし、うちの子はアルバムに入れなくていいよ」

「えっ、集合写真からも外すってこと?」 私が驚いて聞くと、

Aさんは「いや、集合写真には入れてくれていいけど、うちは購入はしないってこと」と、言ったのです。

アルバムの代金には、プロのカメラマンによる撮影料も含まれています。つまり、撮影には参加して思い出の「タブ」だけは確保しつつ、支払いは拒否して他のみんなに負担を回そうという、あまりに虫のいい魂胆が見え見えでした。

身勝手ママも完全沈黙

その場が静まり返った瞬間、アルバム係のママが冷静に、しかしA君のことを思って言いました。

「撮影料も込みの値段だから、購入しないとなると、A君だけが撮影から外れるような形になってしまうかもしれない。一生残るアルバムに自分だけがいない……A君、本当にそれでいいのね?」

「は?」

「お母さんがお金を払わなかったから、僕だけ写真に写っていないんだよって、A君にちゃんとお話しできる? その覚悟があるなら、私たちは止めないけれど」

その言葉に、さすがのAさんも自分勝手な理屈が通用しないことと、子供への影響を考え直したのか、「わかったわよ、払えばいいんでしょ」と、渋々支払いに応じました。

お金の問題以上に、周囲との約束やわが子の思い出を軽視するような姿勢に、周囲は複雑な心境を隠せませんでした。

無事にアルバムは完成しましたが、なんともすっきりしない最後の学年となりました。

卒業後、Aさんとは自然と疎遠になったのでした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.