筆者友人A子の話です。付き合っていた頃、夫の多趣味な姿が魅力的だった。釣り、ゴルフ、フットサル、サーフィン……何でも楽しむアクティブな人。でも結婚して子どもが生まれてから、その趣味の存在こそが一番憎くなりました。週末は常に趣味の予定。育児と家事は完全にワンオペ。怒りが頂点に達した妻が取った行動とは――

「私も今日、出かけるから」

ある週末、これまで溜め込んでいた想いを形にすることにしました。

「今日はゴルフだから」と玄関に向かう夫を呼び止めます。

「私も今日、出かけるから。子どもはあなたが見てね」

「え、でもゴルフの予約が……」と言う夫を背に、私は思い切って外出しました。

美容院に行き、ショッピングをして、カフェでゆっくり。何ヶ月ぶりかの自由な時間。

しかし、心の中では「大丈夫かな」という不安もありました。

夕方帰宅すると、部屋は散らかり放題。子どもは泣き、夫は疲れ果てた顔で座っていました。

「もう無理……こんなに大変だったの?」

初めて夫が、私の日常を身をもって体験した瞬間。

「ごめん、俺、何も考えてなかった」

夫のその言葉を今でも覚えています。

夫婦はバランスが大事

それ以降、私たちはしっかりと話し合いの時間を持ちました。
夫は趣味の回数を「月に2回まで」と自分でルールを決め、週末は家族で過ごす時間を優先するように。

私にも「たまには一人で出かけておいで」と言ってくれるようになりました。

趣味を完全に諦めさせたいわけじゃない。ただ、家族のことも一緒に考えてほしかっただけです。

夫婦はバランスが大事。やっと、夫もそれが分かってくれました。
お互いの時間を尊重し合えるようになった今、また夫の趣味を笑顔で応援できる自分に戻れた気がします。

【体験者:30代・女性・会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。

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