筆者の話です。
父の入院中、そばにいる時間を何より大切にしていた頃のこと。
「少し寝るね」と病院を出た、その先で何が起きたのか。

「化膿しないように」と消毒と点滴のため通院が必要になり、病院へ通う日々が始まります。
仕事もタクシーで通うことになり、父の病院を訪ねても、狭い病室で座った姿勢もつらく、以前のように長く付き添うことができなくなりました。

父の病室に顔は出すものの、その足で点滴を受け、会社に向かう毎日。
母と弟に付き添いをお願いし、私は自宅休養をする時間が増えたのです。
その1週間後、父は容体が急変し、そのまま帰らぬ人となりました。

残った思い

あれほど頻繁にそばにいたのに、最期の時間だけ一緒にいられなかった。
「あの時、言葉どおりに帰って休んでいればよかった」という思いは、今も胸の奥に残っています。

後悔は消えませんが、誰かのそばにいられる時間は、決して当たり前ではないと知りました。
あの日、父のそばを離れたことを悔やむ代わりに、今は目の前の人との一分一秒を慈しもうと思っています。
だからこそ今は「今ここにいる時間」を意識して、大切にするよう心がけています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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