子どもの成長とともに教育費がかさむようになると、どうしても家計のやりくりが気になりますよね。特に食費は、工夫次第で削りやすい項目だからこそ、ついつい力が入ってしまうものです。今回は、筆者の友人の節約エピソードをご紹介します。

息子のひと言にハッとした夜

ある日の夕食時、息子がポツリと言いました。

「ママ、最近僕の好きなサイコロステーキ作ってくれないね」

その言葉に、思わず胸がちくりと痛みました。
顔を上げると、夫もどこか申し訳なさそうに、淡々とおかずを口に運んでいます。

私は一体、何のために節約をしていたのだろう。
食費を減らすことに必死で、1番大切にすべき家族の笑顔まで削っていたのだと、ようやく気づきました。

予算を増やしてみると……

翌月、私は思い切って食費の予算を1万円増やしてみました。
その分で、今まで我慢していた旬の果物を買い、たまには良いお肉も焼く。そんな「心のゆとり」を意識したのです。

すると、意外な変化が起きました。

私のイライラが減ったせいか、キッチンに立つのに気合がいらなくなり、結果として「疲れて外食やお惣菜に逃げる」回数がぐんと減ったのです。

蓋を開けてみれば、月の総支出は以前とほとんど変わりませんでした。

あんなに数字を追い求めていたのが嘘のような結末に、私は呆気にとられてしまいました。
節約は決して悪いことではありませんが、何事もバランスが大切ですよね。

数字の呪縛から放たれた今、思い返してみると、
「あんなに必死に削っていた1円は、家族の笑顔より重かったのだろうか?」
と、少し情けなくもなります。

家庭ごとに価値観は違って当然ですが、我が家にとっては、今は少し高いイチゴを囲んで笑う時間が「正解」のようです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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