これは、友人のA子に聞いた親との人間関係トラブルの話です。常識だと思っていた距離感を平然と壊してくる相手に、積み重なる違和感と怒り。我慢の末に放った一言が、空気と立場を一変させます。

参観日で起きた決定的な一言

決定的だったのは、参観日の後の立ち話。
数人の親が集まる中で、Bくんの母親は突然、「A子さんの家って、教育方針がちょっと緩いよね」と笑いながら言ったのです。
冗談のような口調でしたが、完全に私を下げる発言でした。
その場の空気が一瞬止まり、私はこれ以上、自分や家族が傷つくのを黙って見過ごしてはいけないと強く感じました。
今まで黙ってきた違和感が、一気に限界を超えた瞬間でした。

勇気を持って引いた、親同士の「境界線」

私はその場で笑うのをやめ、「それ、誰に聞いた話ですか?」と静かに返しました。
相手が言葉に詰まったのを見て、「うちは他人に評価される覚えはありませんし、家庭の話を広められるのも困ります」とはっきり伝えました。

周囲は一気に静まり返り、Bくんの母親が戸惑ったように視線を泳がせているのが分かりました。
その場が解散した後、入れ替わるように数人の親がそっと近づいてきました。「あんなふうにはっきり言えるなんて、すごいね」「実は私も、いつ自分に矛先が向くかハラハラしていたの」……。彼女たちが口々に漏らした本音を聞き、私は、抱えていた不安が自分一人だけのものではなかったのだと、深く胸をなでおろしました。

それ以降、Bくんの母親は余計な口出しをしなくなり、お互いに干渉しすぎない健全な関係に戻ることができました。
A子は、親同士だからこそ線を引く勇気が必要だと、あの瞬間を今でもはっきり覚えていると話していました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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