これは、筆者の知人のA子さんから聞いたお話です。人生最大の大仕事である出産。夫婦水入らずでその時を待ちたいと願う人は多いでしょう。しかし、そんな聖域であるLDR(陣痛・分娩・回復室)に、呼んでもいない実母が朝から居座っていたら……? そんな冷や汗と感動の出産エピソードをご紹介します。

夫が覚悟の強制退室! 閉ざされたドアの向こうで産声が

このままではA子さんがリラックスして出産に臨めない。そう察した夫がついに動きました。

「自分で言うしかない!」と腹を括った夫は、スタンバイする母の背中に手を回し、「ここからはプロに任せましょう」とグイグイと出口へ誘導し始めたのです。

「お義母さんはここで待っててくださいね!」と、半ば強引に母をLDRの外へ押し出し、ピシャリとドアを閉めました。

「私だって孫が生まれてくるところを見たかったのに!」という母の恨み節が廊下から聞こえてきましたが、不思議なことに母がいなくなった直後、待っていたかのように元気な産声が響き渡りました。

夫の毅然とした対応のおかげで、一番大切な瞬間は夫婦だけで分かち合うことができたのです。

「二度目は無い」と誓ったあの日。平和な出産のための極意

その後、部屋に入ってきた母は「見たかったのに!」とまだブツブツ言っていましたが、生まれたばかりの初孫を抱いた瞬間、その可愛さに負けて怒りはどこへやら。
何事もなかったかのように満面の笑みで「可愛いわねぇ」とデレデレしていました。

とはいえ、この一件に懲りたA子さんは、数年後の第二子出産時には「生まれるまで絶対に教えない」という鉄壁の対策を実行しました。

出産はハプニングが付き物ですが、まさかの人物の登場というハプニングは想定していませんでした。
「事前に夫と話し合いしててよかった!」とA子さんは笑っていました。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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