高熱でぐったりした息子を連れ、休日の救急病院へ向かいました。混雑する待合室で起きた、ほんの小さな出来事が、見落としがちな大切なことに気づかせてくれました。後になって大きく反省することになった、筆者の体験談です。

スポーツドリンク一本で起きた変化

長い待ち時間のあと、その女性のお孫さんが先に診察を終えました。
帰り際、「これ飲んで元気出して」と、自動販売機でスポーツドリンクを買ってきてくれたのです。息子はそれを受け取ると、少しずつですが、休むことなく喉を鳴らして飲み続けました。
正直、「そんな勢いで大丈夫?」と思うほどでした。

ところが、しばらくすると、息子の顔色がみるみる明るくなってきたのです。目も開き、「ちょっと楽になった」と小さな声でひと言。
その瞬間、私の頭に浮かんだのは━━「もしかして、脱水症状?」

慌てると、いちばん基本を忘れてしまう

家では水分をとらせていたものの、家を出てから病院に着くまでの車内、駐車場、待合室と予想以上に時間がかかったため、かなりの時間水分補給をしていなかったことに気づいたのです。
高熱の子供を連れての移動や長時間の待機は、想像以上に体力を消耗させ、水分を奪うのだと痛感しました。

慌てるあまり、飲み物を持参することも、自動販売機で買うことも思いつかなかった自分を大いに反省。息子には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

あの時、スポーツドリンクを差し出してくれた知り合いには大変感謝しています。
もちろん、意識がはっきりしない場合や嘔吐がある場合は、無理に飲ませず医師の指示を仰ぐべきですが、この時は幸いにも水分が体に回ってくれたようでした。

それからは私は、水分補給に人一倍気を配るようになり、短い時間でも外出時には必ず飲み物を持ち歩いています。親が落ち着いて準備を整えておくことが、子供を守る第一歩なのだと学んだ出来事です。

【体験者:50代・筆者 回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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