子育ての正解は一つではありません。だからこそ、周囲との価値観の違いに戸惑うこともありますし、時には「自分のやり方こそ最新で正しい」と主張したがる人もいます。今回は、筆者の友人が体験談を聞かせてくれました。

決定的な事件

そんなある日、公園でA美さんの息子が別のママ友B子さんの娘を突き飛ばし、おもちゃを奪うという、ちょっとした事件が起こりました。

突き飛ばされて転んでしまったB子さんの娘は大泣き。

ところが、A美さんは謝るどころか「気持ちを素直に出せて偉いよ♡ うまく伝えられなかっただけなんだよね」と自分の息子を褒めたのです。

その瞬間、普段は穏やかなB子さんが、堪えきれず声を荒げました。

「それ、育児じゃなくてただの責任放棄だよ。子どもの個性を尊重することと、ルールを教えないことは全く別物でしょう」

B子さんは続けて言いました。

「あなたが古いと馬鹿にする『叱る』行為は、子どもが将来、ちゃんと社会で生きていくための親の責任なの。その責任を果たさず、『個性』という言葉に逃げないで」

親の責任と本当の愛情とは

何も言い返せず、真っ赤になってうつむくA美さん。

子どもの個性を守り、自己肯定感を上げることは、決して間違いではありません。
しかし、大前提として「ダメなものはダメ」「悪いことをしたら謝る」という基本的なことを教えるのは親の役割ですよね。

B子さんの言葉は、A美さんの歪んだ自尊心を粉々に砕いたようです。
その後、A美さんは少しずつ子どもをたしなめるようになりました。

本当の愛情とは、時に嫌われてでも、いけないことを「いけない」と教える強さのことなのだと、改めて確信した出来事でした。

“責任から逃げないこと”だけは、どんな育児にも共通する大切な軸だと思います。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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