これは、友人のA子が夫との休日の過ごし方をめぐる言葉のすれ違いから、「思いやりの形」について気づかされたエピソードです。

子どもの一言にハッとする夜

数日後、A子が洗濯物を畳んでいると、K太がぽつりと言いました。
「ママ、この前パパいなかったから、ちょっとさびしかった」
その言葉にA子の胸がチクリと痛みました。
「そうだよね……ママもさびしかったよ」
その夜、A子は勇気を出して夫に話をしました。
「K太ね、パパがいないとつまらないって言ってたの。実は、私もあなたと3人で過ごせるのをずっと楽しみにしてたんだよ。たまにでいいから、一緒に行こうよ」
夫はしばらく黙っていましたが、「ごめん、そんなふうに思わせてたなんて」と小さくつぶやきました。
「正直、休みの日は寝たいと思ってたけど、2人を置いてきぼりにするのは違うな。俺も考えないと」
A子はその言葉に、少しだけ肩の力が抜けた気がしました。

“一緒に過ごす”という優しさ

翌週の休日、K太のほうから「今日はどこ行く?」と声をかけてきました。
A子は驚きつつ、「じゃあまた公園でも」と笑顔で答え、夫も「よし、今日は俺も動くか」と腰を上げました。
公園でK太とボールを蹴る夫の姿を見ながら、A子は思いました。
“完璧じゃなくていい。ただ、同じ時間を過ごすだけでいいんだ”
家族の時間は、特別な場所や計画がなくても、心が繋がることで生まれる。
A子はその日、夫婦の「ズレ」は直せるものだと感じたといいます。
「気づいた瞬間に、変われるチャンスはあるんだな」と笑ったA子の言葉が、今も筆者の心に残っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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