どんなに高級なブランドで着飾っても、レジ前のたった30秒でその人の「印象」は大きく変わります。全国チェーンのコーヒーショップで働く、筆者の友人A子が目撃した、少し残念な振る舞いと、逆に心打たれた素敵な瞬間とは……。
画像: レジでの振る舞いで、バレてます。店員が「この人、残念だな」と感じる『心の余裕がない人』の共通点

ハイブランドバッグの女性

友人のA子は、都心の駅ビルに入る某大手コーヒーチェーンで働いています。ある日、10万円はするであろうハイブランドのバッグを肩にかけた40代らしき女性が入店してきました。

「アイスラテのトールで」

スマホから一瞬も目を離さず、画面をスクロールしながら注文。A子が「550円になります」と告げても、女性の視線は画面に釘付けのまま。すると次の瞬間——バンッ。財布から取り出した千円札を、まるでゴミでも投げ捨てるかのようにキャッシュトレーに叩きつけました。

お釣りを渡そうとした際も、女性はスマホを操作しながら片手だけを差し出し、「ありがとう」の一言も、目配せすらもなく立ち去りました。完成したドリンクを受け取る時も無反応。まるで自動販売機からジュースを取り出すかのような無機質な振る舞いでした。

「透明人間」扱いされる店員たち

「あの瞬間、自分は人間じゃなくて、ただの『注文処理機』なんだって思い知らされるよ~」とA子は苦笑い。

彼女によれば、このような客は決して珍しくないといいます。スマホを見たまま無言でカードを突き出す人、小銭をジャラジャラとキャッシュトレーにぶちまける人、確認事項を伝えようとしても「いいから早くして」と遮る人……。

「一番つらいのは、存在を無視されること。『いらっしゃいませ』と言っても、まるで空気。透明人間って、こんなに寂しい気持ちなんだなって思うよ」

言葉の行き違いから見えたもの

そんなA子が「あれは忘れられない」と語るのが、ある雨の日曜日の出来事。

ハイブランドのツイードジャケットを着た女性客。注文は「キャラメルマキアート、ホット、豆乳変更、ホイップ多めで」A子は丁寧に復唱し、確認を取りました。

ところが商品を渡した直後、一口飲んだ女性が顔を歪ませ、怒鳴ったのです。「ちょっと、これホットじゃない! 私、アイスって頼んだけど!?」

A子が丁寧に「恐れ入りますが、ホットで承りましたが……」と説明しようとすると、女性は被せるように「はぁ!? 耳悪いの!? 聞き間違えないでよ!」と声を荒らげます。

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