筆者の友人・N希は保育士として30年ほど勤めています。複数の保育園に在籍してきましたが、昨年からは私立保育園の園長として勤務することになったそうです。N希が遭遇した困った保護者とのエピソードをご紹介します。

謝罪要求

それから1ヶ月ほどが経った頃、同じクラスの男の子と喧嘩になり、突き飛ばされたS君が膝をすりむいてしまいました。
応急処置で消毒をし、絆創膏を貼っていたのですが、Hさんがお迎えに来ると「これは何ですか!?」とものすごい剣幕で園長室へ来られたのです。

「相手の保護者からの謝罪は? ケガさせられてるんですけど!」と語気を強めるHさん。
女の子とのトラブルの時は一切謝罪をしなかったのに、自分の子供の受けた被害に対して過剰に反応するHさんに対し、支援の難しさを痛感しました。

頑なな態度

「お母さん、今度一度ゆっくり話をしませんか?」と声をかけると「結構です!」と帰ってしまったHさん。

その後もS君の衝動的な行動は続いています。
Hさんは私のことを見かけるとそっぽを向くような態度をしていますが、Hさん自身も、わが子のことで人知れず悩み、余裕をなくしているのかもしれません。
信頼関係を築くのは容易ではありませんが、S君とHさんが孤立しないよう、きちんと話をする機会を何とか作ろうと思っています。

【体験者:50代女性・保育士、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.