亡き家族の遺産相続。年齢を重ねてくると、どうしても避けられない問題として浮かび上がって来ます。そんな大切な話し合いの場で思ってもみなかった人物が声を上げたら?
筆者の知人A子さんの話をお届けします。

豹変した義妹

A子さんはその様子に驚きを隠せません。
弟の妻つまり義妹のR子さんは控えめでおとなしい印象があったので、これまでに見たことがないほどの強い意志を感じさせるその表情に、圧倒されてしまったのです。
「お金が絡むと、人はここまで変わってしまうのか」
困惑するA子さんに対し、R子さんはさらに畳みかけるように主張を続けます。

その様子を見ているA子さんの弟も、何も言わず妻のR子さんのとなりに座っているだけです。
夫として、あるいは息子として板挟みになっているのか、それとも妻と同意見なのか、その沈黙の理由は分かりません。
結局話し合いはR子さんが主張するばかりでまとまらず、その日はお開きになりました。

将来避けられない問題

この日以降、事態は泥沼の様相を呈しているのだとか。
「相続やお金って人を変えてしまうんだね。弟は全然頼りにならないし……」
A子さんは嘆きます。後から知ったことですが、生前の援助が「特別受益」として考慮されるケースもあるようです。しかし、感情が先走る話し合いの場では、公平な判断は容易ではありません。

この話を聞いて遺産相続のリアルを肌で感じ、いずれ私も他人ごとでは済まない時が来るのだと、考えさせられました。

【体験者:50代・女性パート、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.