筆者の話です。
中学に上がるとき、必死に片付けて手に入れた「自分の部屋」がありました。
けれど数年後、その場所をめぐって、心に残る出来事が起こります。
画像: 母「弟のほうが勉強するから、譲って」幼い頃、自分の部屋を奪われ、物置を部屋にした私が『誓ったこと』

空いた一室

中学に進学するタイミングで、どうしても自分の部屋が欲しくなりました。
それまでは個室がなく、リビングで勉強したり、本を読んだりしていました。
家の2階には長く物置として使われていた一室があり、私はそこに目をつけたのです。

親に許可を取り、使わなくなった家具や段ボールを一つずつ運び出し、雑巾を持って掃除を始めました。
埃をかぶった床が見え、窓から光が入り、部屋として使えるようになったとき「ここが自分の城だ」とうれしく思ったのです。
自分の手で場所を作った達成感もありました。

違和感

それから数年、その部屋を自分の部屋として過ごしていました。
机を置き、本を並べ、静かに過ごす場所として、生活の一部になっていったのです。

ところが、弟が中学生になるという話が出た頃から、家の空気が少しずつ変わりました。
進学や勉強の話題が増え、家族の視線が、ふと私の部屋に向く場面が増えた気がしたのです。
廊下で立ち止まった親が、部屋の中を一瞬だけ確かめるように見ることもありました。
言葉にはならない違和感が、胸に溜まっていきました。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.