皆さんの周りには、注意されてもなぜか同じミスを繰り返してしまう人はいますか。見ている側は、なかなか改善されないことに、ついイライラしてしまう人も少なくないのでは。今回は筆者の元同僚R奈が体験した、困った後輩の成長エピソードをお届けします。

R奈自身も焦っていたものの、冷静に対処しその場を切り抜けたと同時に、A香のその様子を見て、叱るよりも先に気づいたのです。A香は“聞いていない”のではなく、“一度に多くの指示を受けると、情報を整理しきれなくなる”タイプなのだと。

個性を活かしたミス回避術

その日以降、R奈はA香に対する指示の伝え方を変えました。口頭説明だけで終わらせず、「大事なポイント」を区切ってメモさせ、自分の進捗状況を確認できるようにしたのです。「一度に伝えるのは3つまで」と決め、A香自身も「一度メモしてから動く」「不安なときは確認する」というルールを自分に課すようになりました。

すると、あれほど多かったミスが、少しずつ減っていったのです。伝え方という「少しの工夫」で嬉しい変化がみられるなら、もっと早く気がつけばよかったと思うほどでした。

後輩もいつまでも後輩ではない

そんな事件から2年後、A香にも後輩ができました。他部署に移動したR奈が久しぶりに様子を見に行くと、A香は落ち着いた様子で後輩にこう声をかけていました。「焦らなくて大丈夫。一個ずつ確認しよう」

かつて自分が苦しんだ経験を、ちゃんと次に生かしている姿に、R奈は胸が熱くなりました。

欠点を責めるだけでは、人は変わることができません。その人に合った“回避術”を見つけたとき、弱点は強みに変わる。そんなことを教えてくれた、職場のリアルな成長エピソードでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

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