今回は、友人のA子から聞いた、義実家で義母の独自ルールが原因で大騒動になったエピソードをご紹介します。

義母の“突然訪問”で事態が一気に悪化

数日後、私が在宅勤務をしていると、いきなりインターホンが鳴り、モニターには義母の姿が。
「ちょっと寄ったの」と言いながら、玄関に入るなり靴を見て「あら、左側に置いてないわね」とため息。
さらにキッチンに向かい、食器の並びを確認しては「これは違う」と首を振り、私の心は限界寸前でした。
そのとき、義母がリビングのテレビをつけました。私が何気なく音量を「11」に調整すると、その手元を見て「奇数はダメよ。偶数にしてって言ったでしょ?」と鋭い指摘が。

その瞬間、私の我慢はついに限界を迎えました。「なぜそこまで細かく言われないといけないんですか?」と震える声で言い返してしまったのです。

義母の本音と、A子が見つけた突破口

義母は驚いた顔をし、しばらく沈黙したあと「……あなたが嫌がっているとは思わなかったわ」と消え入りそうな声で漏らしました。
「昔、姑に厳しくされたから、あなたには困らないように全部教えた方がいいと思って」と続け、私はそこで初めて義母の“過剰なルール”の背景を知りました。

「私はお義母さんのやり方を全部真似しようとは思っていません。でも、私のことを思って教えてくれる気持ちは嬉しいです。だから必要なことは言ってください。細かい部分は自分のペースでやらせてもらえたら」と正直に伝えました。
義母はようやく納得したようで、「ごめんなさいね。あなたは私と違うのよね」と少し照れたように笑いました。
その日以来、義母の細かすぎるルール攻撃はピタリと止まり、必要なことだけ緩く伝えてくれるようになりました。それまで関心の薄かった夫も、今では「母さん、それはやりすぎだよ」と笑って間に入ってくれるようになり、少しずつですが、私たちなりの新しい家族の形が見えてきた気がします。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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