筆者の友人Yの体験談です。
銀行のATMで、いつも使っているはずの暗証番号が出てこなくなった日。
その小さな出来事が、Yにある事実を突きつけました。
画像: 「暗証番号が思い出せない、、、」ATMの前でパニックになった私の、恐ろしい『限界の正体』

頭の中が真っ白

ATMの前で、Yは立ち尽くしました。
画面に表示された「暗証番号を入力してください」という文字を見た瞬間、頭の中が真っ白になったのです。

義父が亡くなってから2週間。
義母は手術のため入院中で、仏事や家の用事、相続や入院費の手続きが一気に重なって、Yに降りかかっていました。落ち着いて考える時間もないまま、義母の口座に関わる銀行手続きを頼まれ、この日も当然のように動いていたのです。

余裕のない日々

通帳、印鑑、書類。
Yのバッグの中には、家族の用事に関わるものばかりが増えていきました。
誰かが困れば対応し、必要と言われれば引き受ける。
疲れていても「今は仕方ない」と自分に言い聞かせ、気づけば深く息をつく余裕もなくなっていました。

夜になれば、翌日の段取りを考えたまま眠りにつき、朝はアラームより先に目が覚める。
休めていない実感を置き去りにしたまま、また一日が始まっていきました。
自分のことは後回しにするのが、当たり前になっていたのです。

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