これは4才の息子を育てる母である筆者の体験です。朝の支度を間に合わせたくて、息子に「5、4、3、2、1!」と秒読みして急かすのが習慣になっていました。うまく回っているつもりが、ある日その言葉を息子にそのまま返され、急かし方を見直すきっかけになった出来事です。

まさかの“カウントダウン返し”で胸がズキッ

ある日、私がバタバタしていると、息子が言いました。
「ママ早くしてよ! 5、4、3、2、1……」
その瞬間、胸がズキッとしてハッとしました。私が毎日してきたことを、息子はそのまま覚えて、私に返してきた。つまりこれは“しつけ”ではなく、“伝染”していたんだ、と。焦らせる習慣を私が息子に渡してしまったと思うと、急に怖くなりました。

「ごめんね」……本音を聞いて気づいたこと

その場で私は謝りました。
「ごめんね。そのやり方、ママが間違ってた。もうやらない。だから、お友だちにやらないでね」
そして恐る恐る「カウントダウン、嫌だった?」と聞くと、息子は小さく「嫌だった」と言いました。
間に合わせることより、気持ちを守ることが先だったんだ、と心に刺さりました。

秒読みをやめて“見通し”を伝える言い方に

それからは、時間を区切るにしても“脅しの秒読み”はやめました。
「あと3分で靴下ね」
「終わったら一緒に玄関行こう」
先の見通しを渡す言い方に変えると、息子の表情も少しずつ柔らかくなっていきました。もちろん、今でもスムーズにいかない日はありますが、イライラをぶつけることは減った気がします。

子どもは親の言葉を驚くほど正確に真似します。だからこそ、急がせ方こそ、やさしく選びたい。あの日の「5、4、3、2、1」は、私にそれを教えてくれた出来事でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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