親の口癖に、反発した経験はありませんか? 特に「女の子らしく」といったジェンダー観を含む言葉は、思春期には反発の種になりがちです。しかし、その言葉が、社会に出て初めて意味を持つ事もあります。今回は友人の体験談をご紹介します。

仕事ができる人は、例外なく「感じがいい」人

けれど、社会に出て10年。さまざまな人と働く中で、今なら分かります。

母の言葉選びは確かに昭和的で古かったかもしれません。
しかし、その本質は決して間違いではなかったのです。

仕事ができる人、チャンスを掴む人は、男女問わず例外なく「感じがいい」。

挨拶ができる、礼儀正しい、場を和ませる笑顔がある。
それは媚びではなく、人間関係を円滑にする最強の「ビジネススキル」だったのです。

自分を守るための「鎧」

偏屈で無愛想な態度のせいで、損をしている人を会社で見るたび、母の顔が浮かびます。
「愛嬌」とは、相手への敬意であり、同時に理不尽な社会から自分を守るための「鎧」でもあったのです。

母は古い言葉を使って、娘が厳しい世の中を生き抜くための処世術を教えてくれていたのかもしれません。

単なる「女らしさ」の強要ではなく、人間としての強さを説いていたのだと、ようやく気付きました。

「女だから」ではなく、一人の大人として

今の私は、会社で誰よりも大きな声で挨拶し、笑顔で対応する事を心がけています。
「女だから」ではなく、一人の大人として。

そしてそのたびに、「お母さん、あの時の反発は少しだけ撤回します。愛嬌、やっぱり大事でした。まぁ、“女だから”っていうのは、やっぱり古臭いけどね」と心の中でつぶやくのです。

笑顔は自分を助け、周りを明るくする魔法。
母の教えを、今の時代に合った私なりの解釈で大切にしていこうと思います。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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