筆者の話です。
夫の転勤で関西にいた頃、伯母から届く『大きな発泡スチロール』がありました。
箱を開けるたびに広がった気持ちが、ある出来事でそっと深まって──。

まさかの誤解

やがて本当に食べきれなくなった頃、社宅の人に「よかったらどうですか?」と声をかけました。
すると相手が目を丸くし「えっ、ご実家、お魚屋さんなん?」と驚かれてしまいました。
その反応があまりに素直で、思わず笑ってしまうほど。
伯母が送ってくれる魚の量が、そんなふうに『うわさ』のように伝わってしまうほどだったのです。その言葉を聞いた瞬間、伯母のやさしさの大きさが、改めて胸にしみていきました。

温かな記憶

伯母はただ「離れて暮らす私たちに、おいしいものを食べさせたい」と思ってくれていたのでしょう。
苦手だった魚も、あの頃だけは自然と手が伸びていました。
料理をしながら、伯母の姿や声がふと浮かぶこともありました。

今でも発泡スチロールを見ると、あの大きな箱といっしょに届いた伯母のまっすぐな気遣いを思い出します。
誤解まじりの一幕まで含めて、あれは今も心をそっとほぐす『懐かしい贈り物』です。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.