幼稚園の入園準備。節約重視でママ友にお下がりを勧めた筆者。ところが後からママ友の想いを知り、自分の価値観だけで動いていた事に気づきました。人それぞれの“大切にしたい気持ち”を学んだお話です。

胸に響いたママ友のひと言

少しして、ママ友がそっと口を開きました。
「……初めての子どもの入園だから、全部新品で揃えてあげたいの」
そのひと言を聞いた瞬間、胸にズドンと衝撃が走りました。
彼女は遠慮していたわけではなく、母として大切にしたい“気持ち”があったのです。

私はというと、“安く済ませられる方が助かる”という自分の価値観だけで突っ走っていました。
良かれと思っての行動でしたが、相手の気持ちに寄り添えていなかった事に気づき、顔が熱くなるほど恥ずかしく、申し訳なく感じました。私はすぐに「自分の考えを押し付けちゃってごめんね。その気持ち、とっても素敵だと思う」と伝え、お下がりの話は一旦しまいました。

それぞれの価値観

お下がりをありがたいと思う人もいれば、「新品で揃えたい」と願う人もいます。
感じ方は本当に人それぞれで、自分の価値観だけで動くのは違うのだと実感しました。
大事なのは、相手がどんな気持ちでいるのかを想像し、その思いにそっと寄り添おうとする事。

それ以来、何かを勧めるときは「私はこう思うけれど、あなたはどうかな?」と、まず相手の考えを聞くようになりました。
この出来事は、私にとって心に残る大きな学びになりました。

【体験者:50代・筆者 回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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