筆者の話です。
健康診断の採血が毎年のように大ごとになり、顔まで覚えられてしまいました。
今年もドキドキが続いたものの、最後のベテランさんのひと言に救われた日のお話です。

交代が続き緊張

最初の看護師さんが小さく首を傾げた瞬間、胸の奥がざわりと動きました。
その気配に気づいたのか、次の人、さらにもう一人と呼ばれ、視線が私の腕に集まっていきます。
針を持ち替える気配や相談する声が重なるたび、肩に力が入り、心臓がバクバクしてきました。

「今年も時間かかりそう……」「痛かったらどうしよう」「そんなに長い針でやるの!?」
頭の中がざわつき、弱気がじわじわと広がっていきます。
指先まで冷えていくのがわかり、毎年のこととはいえ、この瞬間だけはどうしても慣れません。

救いのひと言

しばらくして、ベテランの看護師さんがそっと近づいてきました。
腕を軽く触り「ここでいきますね」と落ち着いた声。
次の瞬間、スッと針が入り「終わりましたよ」と優しいひと言が続きました。
緊張が一気にほどけ、肩の力までふわっと抜けました。

「ああ、今年も助けられたな」そんな温かさが胸に広がる帰り道。
来年こそは、少しでもスムーズに終われば──と願いが増えた健康診断でした。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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