今回ご紹介するのは、筆者の友人A子が厳格な父に夢を否定されながらも自分の道を貫き、時を経て父と本音で向き合えた日の物語です。
画像: 父「お前の夢は叶わない」突き放された10年後 → 不器用な父に『渡されたもの』に「思わず涙ぐんだ」

夢を笑った父の冷たい言葉

高校3年の進路相談の日、私は「デザインの仕事がしたい」と父に伝えました。
しかし、返ってきたのは期待していた応援ではなく、冷たい一言。
「お前の夢なんて無理だ。安定した仕事につけ」
幼い頃から真面目一筋の父。
家計を支える苦労を知っていたから、私もわかっていたつもりでした。
でも、夢を真っ向から否定されたことで、自分の存在まで否定されたように感じて、夜にこっそり泣いたのを覚えています。

家を出て知った“父の影”

大学進学を理由に家を出て、バイトをしながらデザインの勉強を続けました。
父とは最低限の連絡しか取らず、実家に帰ることも避けていました。
夜遅くまで課題に追われる日々、何度も心が折れそうになりましたが、そのたびに父の言葉が頭をよぎりました。
「無理」と言われた悔しさが、いつの間にか私の燃料になっていたのです。
卒業後、広告デザイン会社に就職。
入社当初は夢見ていたデザイン制作ではなく、会議資料の作成や企画書の印刷、先輩のアシスタント業務など地道な雑務に追われる日々でしたが、少しずつ自分の名前が載る仕事が増えていきました。

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