年末年始、実家や義実家への帰省を予定している方も多いのではないでしょうか。久しぶりの再会は楽しみな反面、親戚一同が集まる場での役割分担に、少し気が重くなることもありますよね。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。

当日、男性たちが「飯はまだか?」と台所を覗きに来た時、そこはもぬけの殻。

テーブルには、
「本日はセルフサービスです。ご自由にお取りください。私たちは女子会に行ってきます。」
という貼り紙を残して──。

「当たり前」を外から見つめ直す時間

その頃私たちは、隣町のホテルで優雅にランチを楽しんでいました。

誰かの世話を焼くことなく、温かい料理を温かいうちに座って食べられる。
そんな当たり前のことが、こんなにも幸せだなんて。

「いつも頑張りすぎていたんだな」と再確認し、心からリラックスすることができました。 お互いの苦労を労い合う時間は、私たちにとって必要な休息でした。

強行突破が変えた「これからの年末年始」

夕方帰宅すると、男性たちは最初は戸惑った様子でしたが、意外と文句は出てきませんでした。
セルフサービスの飲み会は、やってみれば案外スムーズだったようです。

ひとりだけ、「家のことを放り出して、何をしてたんだ」と怒鳴った高齢の親戚もいました。

しかし、娘さんに「わざわざ張り紙までしていってあげたんだから、十分優しいよ。次から買出しも当番制にする?」と言い返され、沈黙。

「女性がいないと回らない」という思い込みは、実は男性側にもあったのかもしれません。 今回の少し大胆な行動は、これまでの古い習慣を見直す良いきっかけになりました。

来年からは、親戚全員が笑顔で過ごせる新しい年末年始の形を作っていけるよう、話し合いを続けるつもりです。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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