冠婚葬祭はマナーが難しく、周囲の目が気になる場面でもありますよね。特に、目上の人からの「チェック」に心をすり減らした経験がある方もいるのではないでしょうか。今回は、筆者の友人が体験したエピソードをご紹介します。

叔母を黙らせた「意外な人物」

その時、ずっとそばに控えていた葬儀社のベテランスタッフが、スッと叔母の前に進み出ました。

「喪主様は、お父様が生前好まれたものを第一に考え、ご遺志を尊重された素晴らしいお見送りをされました。これほど温かいお式は、なかなかございませんよ」

プロの威厳ある言葉に、叔母は顔を真っ赤にして口をつぐみました。

プロのおかげで気付いたこと

周囲の親戚たちも、その言葉に静かに頷きます。

気まずくなったのか、叔母は視線を合わせることもなく、足早に席を立ち、そのまま逃げるように帰っていきました。

世間体や常識を盾に攻撃してくる人には、第三者からの「正当な評価」が最も効果的なのかもしれません。

あのベテランスタッフのおかげで、私は誇りを持って父を見送ることができました。
そして、ひとりで抱え込まず、時にはプロを味方につけることも、身を守る術なのだと学んだのでした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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