筆者の知人の母Aさんは、定年退職後一人で年金暮らしをしています。近くに住むお嫁さんが何かと頼ってくるので、最初は嬉しかったというAさん。しかし、次第にお嫁さんの無神経さが気になってきたといいます。

孫の言葉で知った嫁の状況と、私の気づき

すると私たちの会話を横で聞いていた孫が「ママはご飯作らないよ。いつもおばあちゃんの家で食べようって言ってるよ」とこぼしました。

その言葉から、嫁は料理をしたことがないまま結婚したのだと状況を察しました。これまでは、ほぼ外食や総菜で済ませていたのだとか。確かに、単身赴任で長男がいない中、慣れない育児と家事に加えて料理もとなると、嫁も大変だったのかもしれません。

嫁も大変な状況にあることは理解できるものの、やはり孫の食生活や健康のことが気がかりで、このまま放っておくことはできませんでした。嫁に料理をするように話をしましたが、すぐに作れるようになるのは難しいとのこと。

そこで慣れないうちは私に余裕がある時のみ総菜を作り、それを取りに来てもらうことにしました。嫁の言葉には傷つきましたが、この経験で、私は自分の生活と、年金でやりくりする暮らしを守るための大切な線引きができたと思っています。すっきり解決とはいきませんが、孫を思う気持ちと、自分の生活を守る線引きが両立できている今の方法は、私にとって最善の策です。

【体験者:60代・女性無職、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.