小学5年生の娘は、いつも下校中に近所の下級生Aちゃんのランドセルまで背負わされています。「年上だから面倒をみなきゃ」と無理をする娘と、それにつけ込むAちゃん。見かねた私が娘に伝えた「本当の優しさ」とは? 友人が、体験談を語ってくれました。

母として伝えた線引き

家に入って娘に詳しく話を聞くと、

「初めはランドセルが重いから手伝ってって言われた。私は別に重くないから、持ってあげてた。そしたら、いつのまにかランドセルを持つのは私の仕事になった」

と言うのです。

さらに娘は、

「私は5年生だし、下級生の面倒をみてあげないといけないんだよ。Aちゃんと一緒に帰りたいし」

と、妙な責任感まで感じていました。

私は、娘の優しさに頼りきっているAちゃんの姿と、それを「面倒見」だと誤解している娘の姿に、危機感を覚えました。

私は、
「ランドセルを毎日持ってあげるのは、面倒をみることにはならないよ。それは甘やかしてるだけ。あなたは優しさでAちゃんの自分でやるべきことまで引き受けてしまっている」
と、娘に伝えました。

娘は、

「毎日持ってあげてたから、持ってあげないと悪いかなって思ってた」

と、うつむいて言いました。

勇気を出した娘の変化

別の日。

Aちゃんがいつものようにランドセルを渡そうとしたとき、娘はすかさず「ごめん、今日は私も荷物が多くて重いんだ」と断ったそうです。

Aちゃんは「えー?」と驚いたものの、それ以上何も言わず、自分のランドセルを背負って、2人で帰ってきたそうです。

それからも、Aちゃんは娘にランドセルを頼みましたが、娘は断りました。

「初めは緊張したけど、言ってスッキリした。ランドセル持ってあげなくても、一緒に帰れたし」

と、笑顔を見せました。

子どもの優しい気持ちは大事にしたい。でも、今回の出来事は、優しさと自己責任の境界線を学ぶ、大切なきっかけになったと痛感しました。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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