筆者の体験談です。
旅行先でアプリを頼りに移動していた時のこと。駅から「徒歩5分」のはずが、目に見えない距離に時間を取られ──。地元との「駅の規模の違い」が生んだ、計算外の焦りと気づきのお話です。

普段使っている駅とは桁違いで、構内の広さも通路の数もまったく別物。
「こんなに広いなんて聞いてない……」
歩いても歩いても景色が変わらないようで、まるで地下の迷路をさまよっている気分になります。
時計を見る回数が増え、「間に合うかな」と胸のざわつきが強くなる一方。
出口の方角ばかり気にして歩いていたせいで、焦りがにじんできました。

時間を見て冷や汗が

ようやく地上への階段を見つけて出口を抜けた頃には、待ち合わせ時間まで残りわずかでした。
「徒歩5分」には、複雑な地下構内を移動する時間は含まれていなかったのだと気づき、胸の奥がひゅっと冷えるようでした。

「都会の駅ってこんなに広いのね……」
約束の時間が迫る中、早歩きというより小走りで向かいながら「完全に見誤った」と自分に苦笑するしかありませんでした。

ゆとりがくれる安心感

その日はなんとか間に合ったものの、アプリの時間だけを信じるのは危ういと痛感しました。
それ以来、どこへ行くにも「プラス15分」を足して出発するようにしています。

ゆとりを持って歩けるだけで、旅先の景色も心の余白も、不思議と軽くなる。
そんな気づきをくれた出来事でした。
慌ただしさに追われていた私には、その「ひと呼吸」が思いのほか大きな安心をもたらしてくれたように感じています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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