まるで「自分の心が見透かされているのではないか」と思うような言葉をかけられた経験はありませんか。悩んでいる時、その悩みにぴったりの言葉をかけられると、心が軽くなりますよね。今回は、筆者の友人のK美が体験した、心温まる母とのエピソードをお届けします。

なんで分かるの??

母はじっとK美の表情を見て、開口一番「......仕事で何かあった?」と言いました。
「え!? なんで!?」
K美は思わず大きな声を上げました。
実は数日前に大きなプロジェクトでミスをしてしまい、落ち込み、自信喪失していたのです。

「別に、普通だよ?」と思わずK美は誤魔化しましたが、母は「なんか雰囲気がいつもと違うから聞いてみただけ」とのことでした。

母の勘に心が救われる

K美はドキッとし、「母の勘って、本当にあるんだ……」と実感しました。少しして、お茶を飲みながら、K美は仕事でのミスを母に話すことに。母は驚くでも、責めるでもなく、ただ静かにうなずきながら聞いてくれました。

K美が話し終えたところで母は、「やっぱり、なんか違うと思った。大変なときほど、ちゃんとご飯食べて、寝ないと。失敗なんて、自分が思うほど周りは気にしてない。それよりどう立て直すかじゃない?」とにっこり笑って言いました。

そして、「よし。じゃあ、今日はK美の好きなハンバーグにしよう。いっぱい食べて、来週からまた頑張って!」と肩をぽんっと優しく押してくれました。

その言葉に、K美は思わず吹き出してしまいました。昔と変わらない母の味を堪能し、胸の重さがすっと軽くなったのです。
そして帰り際、母から「いつでも帰ってきていいんだからね。K美が元気でいてくれるのが一番なんだから」と言われ、「明日からまた頑張ろう」と力が湧きました。

いつも遠くから見守ってくれているからこそ、離れていても気付く変化。見えないところで支えてくれている家族の存在を再確認させてくれる、心温まるエピソードでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

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