これは筆者自身の体験です。育休中、子どもと近所の公園で過ごしていたある日、久しぶりに会ったママ友のAさんから驚きの言葉を聞きました。息子のB君がインフルエンザから回復したばかりだと言いながら、公園に来ていたのです。この出来事を通じて、公共の場でのマナーや配慮について改めて考えさせられた体験でした。

戸惑いを覚えた発言

しかもAさんは悪びれた様子もなく、「幼稚園はまだ休ませてるけど、家にずっといると退屈でさ~」と笑顔で話し続けていました。その場にいた他のママたちも、ザワザワ……。ひとりが恐る恐る「でも、他の子にうつる可能性もあるし、もう少し自粛したほうがいいかも」と伝えると、Aさんはキッパリ言いました。
「外だし、うつらないでしょ!」

その瞬間、あたたかかった空気が一気に冷えたように感じました。
周囲の不安が伝わったのか、目を合わせることなく、そっと子どもの手を引いて帰っていくママ友たち。私も迷いましたが、子どものことを考えて早々に帰宅しました。

その後の心情と距離感

幸い、公園にいた誰にも感染は広がりませんでした。でもそれ以来、私はAさんとの間に「感染症対策と公共の場での配慮」に対する認識に、大きなズレがあると感じるようになりました。

公園はみんなで使う場所。だからこそ、ちょっとした配慮やマナーが大切なんだと実感しました。

今回の出来事は、体調不良後の外出のタイミングについて、わが家でも改めて家族と話し合い、より慎重に行動するきっかけとなりました。大人が軽く見てしまうと、子どもも同じように考えるようになる。そう思うと、大人の責任って本当に重いですよね。同時に、子育てのストレスや事情にも思いを巡らせ、自分自身が、周囲との共通理解を築く努力を怠らないようにしたいと強く感じています。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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