たとえ夫婦でも、相手に言えないことの一つや二つはあるものです。お互いが気付かないうちに、予想外のすれ違いが生まれていることもあります。今回は、筆者の友人が夫との興味深いエピソードを聞かせてくれました。

夫が隠していた本音

その夜、レシートを見せながら「この日、本当に飲み会だったの?」と聞くと、夫はバツが悪そうに白状しました。

「ごめん。最近、仕事の人間関係に疲れてて、誰とも話さず1人になりたかったんだ……」

でも、家で育児に奮闘する私に「疲れたから1人の時間が欲しい」とは言えず、飲み会と偽って駅前の居酒屋で一息ついていたそう。

浮気ではなかった安堵と同時に、少しの怒りを感じ、そこまで追い詰められていた夫に気づけなかった自分を情けなくも思いました。

お互いに1人時間を

「よかった。浮気かと思った……」と正直に伝えると、夫は「それは絶対にない!」と必死に否定し、「本当にごめん」と改めて謝ってくれました。

それ以来、夫は嘘をつかなくなり、私たちはお互いに「1人時間」を作れるよう協力し合うようになりました。

そして、今では時々、夫婦で晩酌しながら職場の愚痴を言い合う時間が、何よりの息抜きになっています。
すれ違いに気付いた時こそ、夫婦が本当の意味で向き合うチャンスなのだと実感した出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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