今回は、筆者の知人A子さんのエピソードをご紹介します。
A子さんは小さい頃、母親から「掃除しなさい」と口酸っぱく言われていたそうで、頻繁に訪れる掃除タイムにうんざりしていました。大人になって知った、当時の母親の気持ちとは──。

大人になって知った母の気持ち

私が子どもを産んでから、母とよく昔の話をするようになりました。

ある時、「あの時のお母さん怖かったな。掃除への熱意が」と笑いながら話すと、母は「お兄ちゃんがアトピーになっちゃって、とにかくホコリに気を付けていたのよ」と話し出しました。

なんでも、アトピーで顔が赤くなった兄に心無い言葉を言う子もいて、絶対に治したいと思い、まずは生活のなかで出来ることをしようと、掃除を頑張っていたそうです。

当時は母に対して怖いイメージが強かったですが、兄を守ろうと戦っていたのだと思うと、グッとくるものがありました。

母に感謝

「母は、子どもを守ろうと必死だっただけなのか……」そう思うと、当時の母の怖いイメージが和らいだように感じます。母のおかげで掃除スキルも身に着きましたし、今では母に感謝しています。

ちなみにわが家の場合、家の床を絨毯からフローリングに変えたことで、アトピーの症状は改善したそうです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。

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