知人にはもうすぐ50歳を迎える夫がいます。普段は亭主関白な夫が、ある日見せた態度にゾッとしてしまったそう。知人から聞いたエピソードを紹介します。

すると夫は突然、「俺お寿司食べたいなぁ~」と猫撫で声を出しました。夫は甘えた声のまま、「嫁が寿司も食わせてくれないんだ。俺、可哀想だろう~?」と、続けます。

「小遣いが少ないから自分で行けないし。連れて行ってくれるのは、お母さんしかいないんだよ~!」
甘ったるい声で話す夫の姿を見たことはありましたが、この時も思わずゾッとしてしまいました。そして同じ部屋にいた子どもたちは、そんな夫の姿を見るのは初めて。普段とはまるで違う夫の姿にぼう然とし、娘より息子のほうが驚いているようでした。

親子の役割

この出来事で息子の中の“怖い父親”というイメージが崩れたようです。そして、その一部始終を見ていた私も、複雑な気持ちになりました。
それに姑は70代後半で、年金暮らし。そんな親に、50歳にもなる息子が甘えて食事をねだる。親子の役割が逆転しきれていないその現状に、私も改めてため息が出てしまいました。

結局姑は夫を外食に連れて行き、夫はお腹いっぱいになるまで食べたようです。

もう親に甘えるのは終わりにして、むしろ夫が姑を支える番。子どもにも影響がありますし、しっかりしてほしいと思います。この出来事は、私自身が「夫婦とは、家族とは何か」を立ち止まって考えるきっかけにもなりました。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.