理不尽な要求を突きつけるクレーマー。対応するお店側も慎重になると思いますが、そんな状況に遭遇してしまった他のお客さんもなんだかいたたまれない気持ちになりますよね。
筆者の友人B子の体験談をお届けします。

正体はまさかの

うわぁ、すごい状況だ。店員さん大変だろうな。
袋詰めを終えたB子は、出口に向かう道すがらサービスカウンターの前を通りかかりました。
まだ男性は大声で何かを言っています。
なんか聞いたことのあるような?
聞き覚えのある声にチラッと視線を男性に向けると。
お、お義父さん!!
なんと男性は同居しているB子の義父でした。

穏やかな人だと思っていたのに

義父は家ではいつもニコニコしていて穏やかな性格だと思っていたB子は、衝撃で固まってしまいました。
B子に気づいた義父は、
「お! B子さんからも言ってやってよ。早くポイントつけろって!」
B子が恐る恐る店員に事情を聞くと、ポイントの件は義父の勘違いであり、店側が説明してもなかなか理解が得られなかったとのこと。

それを聞いたB子は店員に丁重にお詫びし、義父の代わりに頭を下げました。
その場でB子からも説明し、ようやく義父は落ち着きました。

世の中のクレーマーと言われる人も、もしかしたら家ではいい人なのかもしれない。
この日から、B子は義父を見る目が変わってしまいました。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。

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