人に何かをお願いするということは、その『出来栄え』や『やり方』には口出しせず、一任する器量が必要です。だからこそ、人にお願いするのが苦手だという方も少なくないのではないでしょうか? 筆者自身もその1人で「自分でやってしまった方が早いや」と思うタイプです。今回はそんな『お願い』に関するエピソードを紹介します。

蓄積される不満

「きっと今回が洗い残しが多かっただけだよね」と思い、翌日からもお風呂掃除をお願いしました。

しかし、翌日もその翌日も、浴槽のざらつきは解消されないまま……。
それどころか、日に日に蓄積された汚れが積み重なり、リラックスタイムであるはずの入浴が、かえってストレスに感じるようになってしまったのです。

それと同時に私の不満も蓄積されます。

言い出せないまま

結局私は夫に洗い残しが気になると言い出せないまま「お風呂掃除は安産のためにいいみたいだからやっぱり私がやるね」と苦肉の策として「安産祈願」を理由にした優しい嘘をつき、お風呂掃除担当の座を取り返してしまいました。

そのため夫には洗い残しの不満は伝わらないままです。

ハッキリと伝えるべきだったのか、それとも汚れには目をつむってお願いし続けるべきだったのか、ほかにも方法があったのか、いまだに正解がわかりません……。ただ、今振り返ると「やってくれたことへの感謝」を伝えつつ、「ここをもう少しこうしてほしい」と具体的に相談するステップを省略してしまったことが、後悔の種なのかもしれません。次に何かをお願いするときは、お互いが気持ちよく過ごせるような「伝え方」の工夫を頑張ってみようと思っています。

【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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