会社の上司だったTさんの話です。共働きで貯めた貯金がほぼゼロに。妻を問い詰めると義弟とパチンコで使い込んでいたことが判明します。妻の両親が謝罪に訪れ全額返済してくれましたが、失った信頼は戻りません。信頼を裏切られたTさんは、決断を迫られ……?

元妻の両親の来訪

そして離婚調停が始まりました。

Tさん夫婦に子どもがいなかったこともあり、長引くかと思われた調停も早々に終わりました。

ある日、Tさんにとって意外な展開が起きたのです。

元妻の両親がTさんの家を訪ねてきました。

「うちの娘と息子が取り返しのつかないことをしてしまいました。本当に申し訳ございませんでした」
「使い込んだお金は、全額お返しします」
「娘は私たちが引き取ります。今までありがとうございました」

元妻の両親は深々と頭を下げて、帰って行きました。

後日、Tさんは銀行口座を確認してみると、本当に全額を返済してくれていました。

新たな人生への決意

無事に離婚は成立し、お金も戻ってきました。

元妻の両親は最後まで誠実な人たちでしたが、元妻とその弟がパチンコで大事な貯金を使い込んだという事実は消えません。

「今後、もし結婚するときは信頼できる人と結婚しよう」

通帳を見ながら、Tさんはそう心に誓いました。

【体験者:30代・男性会社員、回答時期:2022年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。

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