筆者の話です。
忙しい日が続いたある時期、手作りと冷凍食品を混ぜて夕飯を作っていました。
その「組み合わせ」が、まさか夫の意外なひと言につながるとは思ってはおらず──

ところが——「春巻き!」
その迷いゼロの即答に、思わず手が止まりました。
だって、あれ……冷凍食品なんですけど!?
「え、そっちなの?」と声が漏れ、自分でも驚くほど心がざわっとしたのです。

気づけない人の“悪気のなさ”と、自分なりの着地点

夫に深い意味があるわけでもなく、本当に気づいていないだけ。
考えてみれば、聞いた私の方が「勝手に期待していた」面もあったのかもしれません。
でもまさか、冷凍食品と手作りの差がわからないとは……。

ガックリする気持ちをなだめるように、最終的にはこう思うことにしました。
「私の料理が、冷凍食品と見分けがつかないほど整っていたのかもしれない」
そう考えると、少し肩の力が抜けた気がします。
モヤッとしつつも、どこか笑えてしまう出来事でした。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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