結婚後、初めて迎えたお正月。ごちそうを用意し独り身の姑を我が家に招待したのですが、そのときに言われた言葉を未だに忘れることができません。筆者が体験したエピソードを紹介します。

追い打ち

料亭のおせちと並べてしまうと、私の手作りおせちはかなり見劣りしました。
そのうえ姑は、自分が持って来たおせちを並べるスペースを作るため、私のおせちを端に追いやる始末。

姑は食事が始まっても私のおせちに手をつけようとせず、気をつかった夫が食べるよう促しても、「私の口には合わないと思うわよ」と一蹴。さらには夫に向かって、「あんたには良いもの食べさせて育てたのに、どうして主婦のおせちなんか食べられるの」と、プロの味以外は認めないといった頑なな態度でした。

結局姑は、私の手作りおせちに手をつけることはありませんでした。

心ない態度にがっかり

「他人の手作りが苦手」という感覚なら、私も分かります。
ただこのときの姑の態度はそれとは違ったため、私はかなり傷つきました。

この出来事以降も私はおせちを作り続けていますが、姑に見せることは決してありません。
姑と食卓を囲むときは、お互いの好みを尊重して無理に勧めないという知恵もつきました。誰になんと言われようと、私がおせち作りを楽しむ気持ちは、これからも大切にしていきたいと思っています。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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