結婚後、義実家でのふるまいには何かと気を遣うものですよね。立場的に、なかなか強く拒否できず、モヤモヤした気持ちを抱える場面も少なくないのではないでしょうか。今回は、筆者の友人・A子のエピソードをご紹介します。

ついに限界を迎え……

毎年「嫁の務めだから」と自分に言い聞かせ、我慢してきました。
でも、この年の年末年始は本当に限界でした。

帰宅後、私はついに夫に「もう来年から、年末年始の帰省はやめる」と宣言しました。

夫は最初は驚いていましたが、夫が見ていないところでの義母や義姉の言動を伝えると、「そんなことになってたなんて……本当にごめん」と心から謝ってくれました。

夫婦で勝ち取った新しい年末年始

数日後、夫は義母に電話で私たちの決意を伝えました。
「年末年始の帰省はやめるよ。人が多くて落ち着かないし。普通の週末に顔を出すから」と。

スピーカー状態にしていたので、義母が激怒して「嫁のくせに」「嫁が働かなくてどうするのよ!」と怒鳴っていたのが聞こえましたが、夫はブレませんでした。

「A子を働かせる前提で呼ぶの、やめろよ。母さんたちも“来てもらってる”って意識を持ってほしい」と毅然と言ってくれたのです。

あの時の義母の沈黙は、まさに「ギャフン」という感じで、私は感動すら覚えました。

次の年末年始、私たちは2人で自宅に残り、ゆっくり鍋を囲みながらテレビを見て過ごしました。

夫も「こっちのほうがのんびりできていいね、これからは毎年こうしよう」と言ってくれて、私はようやく「嫁だからって我慢する必要なんてない」と心から思えるようになったのです。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.