筆者友人C子の話です。
ある日、友達の家で赤ちゃんに触れた我が子から「ママのお腹にもいる?」と純粋に質問されました。不妊治療の経験から言葉を失いましたが、夫婦で話し合い「今の家族の形を慈しむ」という結論に至り……? どのように心が解放されていったのか、体験談を伺いました。
画像: グサッときた、、「ママのお腹にも赤ちゃんいる?」不妊治療を経て授かった娘からの質問。『母の答え』は

静かな午後に響く、無邪気な質問

週末の午後、友達の新築祝いを兼ねて、生後三ヶ月の赤ちゃんに会いに行きました。
友達の家のリビングは、ミルクの優しい匂いと、大人たちの和やかな笑い声に包まれていました。
我が家の四歳の娘は、小さな赤ちゃんの手足をそっと触り、興味津々。
「ちっちゃいね、かわいいね」と目を輝かせていました。

そんな娘の姿を、私は夫と二人で微笑ましく見つめていました。
この穏やかな時間は、私にとって何物にも代えがたいもの。
しかし、その和やかな風景の中で、私はふと、過去の記憶の影を感じていました。
それは、私たち夫婦が不妊治療という道のりを経て、この子を授かるまでどれだけの時間と涙を費やしたのか、心の奥底で知っているからです。

一瞬世界が止まった、子供の一言

娘は赤ちゃんに何度もハグをしたり、手を握ったりして満足した後、突然私の方を振り返りました。満面の笑顔で、何の悪気もない、ただ純粋な好奇心から発せられた一言。
「ねぇママ。ママのお腹にも赤ちゃんいるの?」

その瞬間、世界は一瞬でスローモーションになり、周りの音全てが遠ざかりました。
友達の「あら、どうだろうね〜」という声も、夫が固唾を飲んだ気配も、全てが遠いことのように感じられました。
私は言葉を失い、喉の奥がツンと熱くなるのを感じました。
「いないよ」とすぐに返すのが、この時の私にはなぜかできませんでした。
娘の純粋な笑顔を曇らせたくなくて、精一杯の笑顔を返すのがやっとでした。
私は、不妊治療の過酷な道のりを乗り越え、やっと授かったこの子を心から大切にしている。
それでも、再度の治療の大変さや経済的負担、年齢の壁を考えると、二人目にもう一度踏み出す勇気が出せずにいたのです。

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