知人から聞いたお話です。子どもの演劇会で少し困った状況になった知人。夫に助けを求めるも、返ってきた言葉に呆れ返ってしまったそうです。

私は夫が座っている席に戻り「娘ちゃんの抱っこ、代わってくれないかな?」と、お願いしました。娘は「パパは嫌!」と私にしがみつきます。
そんな娘の様子を見た夫は、頭を横に振り「そのレベルでぐずっている子どもは俺の手には負えない。ママが抱っこするしかないだろ」と言ったのです。

夫の発言に一瞬呆れたものの、それならばと私は「じゃあ、ビデオ撮影お願い」と言ったのですが、夫は「俺、こういうイベントは肉眼で見る派なんだよね」と、ビデオ撮影も拒否したのです。

助けてくれた人

最後尾に戻った私は、娘を片手で抱っこしたままビデオ撮影を再開しました。
しかし、そんな私の様子を見かねたママ友が「〇〇ちゃん、お菓子食べる?」と娘におやつを差し出し、気を取られた娘の抱っこを代わってくれました。

その他にも、顔見知りのママが何人もやってきては、娘の遊び相手になってくれたのです。みんなのおかげで私は無事、息子の姿をビデオに収められました。

「あなたは……」

演劇会が終わったあと、私は「本当にありがとう!」と、ママ友に感謝。「いいよ」「困ったときはお互い様」とママ友たちは言い、それぞれ帰って行きました。

そこにやって来た夫。
夫は「みんな娘ちゃんのこと、あやしてくれていたね」と、のんきに言ってのけました。
そんな夫の発言に怒りが湧き起こった私。「困っている私を見かねて、ママ友が助けてくれたの。あなたは私にとって、他人より他人のようだったよ」と夫に言いました。

夫は気まずそうに立ち尽くすだけでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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