これは筆者自身の体験です。
3月生まれの年中の息子を育てる中で、周りの子との差に焦り、毎日ワークをさせていた私。
そんな私に母がふと伝えてくれた一言が、子育ての向き合い方を大きく変えるきっかけになった出来事です。

最初は「のんびりしすぎでは?」と聞き流そうとした私。でも母は続けました。

「遊びの中にも学びってたくさんあるよ。かくれんぼをすれば自然と数を数えるし、お手紙を書きたいと思えば、自分から文字に興味を持つ。やりたいって思った時の吸収力はすごいんだから」

“やらせる”より“やりたい”を大切に

その言葉を聞いた時、私はある日のことを思い出しました。
息子が「〇〇くんにお手紙書きたい!」と言い出し、夢中でひらがなをなぞっていた姿。あの時の目の輝きは、ワークに向かっている時とはまるで違っていたのです。

私は気づかぬうちに、「やりたい」を「やらせる」に変えてしまっていたのかもしれません。

今しかない学びの時間を大切に

それからは、ワークよりも“遊びの中の学び”を大切にするようになりました。興味を持ったことは一緒に調べたり、遊びながら自然と文字や数にふれられるよう工夫したり。

今の息子は以前よりずっと楽しそうに毎日を過ごしています。不思議なことに、“できること”も少しずつ増えてきているのです。

「早くできる」ことが正解じゃない。
子どものペースを信じて、今しかない4歳の時間を大切にしたい。
母の一言が、私の子育てのあり方を大きく変えてくれました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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