友人Aの話です。
玄関別の二世帯住宅で義母と暮らすA。
ある三連休、義母の体調不良をきっかけに「夫婦の温度差」を痛感する出来事がありました。
「助け合い」の形は、思っていたより一方通行なのかもしれない──そう感じたのです。

帰宅後の夫に、静かな落胆

診察を終えて薬を受け取り、ようやく帰宅したのは夕方。
義母は落ち着きを取り戻し、Aも少し安心しました。

けれど、リビングでは夫がスマホを見ながら「おかえり」と一言。
義母の様子を尋ねることもなく、普段どおりくつろぐ姿に、Aは小さく息をのみました。
「私が動くのはいい。でも……自分の親のことだよ?」
その瞬間、胸の奥にそっと重さが落ちたのです。

「支える側」ばかりが気づいている関係は

助け合うのが家族。
何かあればきっとAが動いてくれるから大丈夫と思っているのかもしれません。

けれど、「お願いする」だけじゃなく、「気にかける」気持ちも見せてほしい。
もっと責任感と気遣いを持って、向き合ってほしい。

義母の付き添いもA、夫に報告するのもA。
支える側ばかりが「気づいている」関係は、いつか疲れてしまうものだから。
いつかそのことに、夫自身が気づいてくれたらと思います。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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