若い世代の人と働くと、世代間の差なのか経験の差なのか、戸惑う場面に遭遇することも。今回は、筆者の知人が新人バイト君の言動に面食らってしまったエピソードをご紹介します。
画像: 「これはまだ教わっていないので、、、」コンビニレジ新人が『指導をお願いしてきた内容』に「マジか」

新しいバイトの子

私は、パートで働く主婦です。
パート先は自宅近くのコンビニ。そのパート先に、新しいバイトの子が入ってきました。

新人はA君という22歳の大学生で、この仕事が人生初のバイトとのこと。
かなり緊張している様子でおどおどとしていましたが、しっかり挨拶をするし、研修も真面目にメモを取りながら受けている様子に、職場のみんなで好感を抱いていました。

一緒にレジに

私のパート先は、まず研修としてマニュアルを読み込んだ後にお店に立ちます。A君も研修を終えて、いよいよレジに入る日がやって来ました。

店長から「最初は一緒についてあげて」と言われた私は、A君の横でレジ操作を見守っていました。
最近は、現金やクレジットカードでの支払いのみならず、バーコード決済やICカード決済など、支払方法が豊富。私が勤め始めた当初は、慣れるまでかなり苦労した記憶があります。

しかしA君は、さまざまな支払方法にもすぐに適応。レジ操作もあっという間にこなせるようになりました。
「さすが、若い子は覚えが早い!」と私は感心していたのです。

驚いたA君の発言

次にやってきたお客さんは、A君に向かって「袋ください」と言いました。
その言葉になぜか、しばらく固まったA君。
そして後ろにいた私をパッと振り返り、「袋に商品を入れることについては、まだ教わっていないのでできません!」と言ったのです。

A君のその言葉に、私は面食らってしまいました。
たしかに、マニュアルには『袋への入れ方』などはありません。
一瞬心の中で、「言われなくても何となく分かるものでは……」と思ってしまいましたが、とりあえず「重いものは下に入れて、潰れやすいものは上に入れるといいよ」と答えた私。A君は不器用な手つきながらも袋に商品を詰めて、無事お客さんに渡しました。

真面目過ぎるからなのか

A君は真面目な人です。だからこそ、教わっていないことは勝手にしてはいけないと思ったのかもしれません。
それに、彼にとってはこれが人生初の仕事。どこまで自分の判断ですべきか、またどこから確認したほうがいいか、模索している途中でしょう。

正直「もう少し柔軟性があってもいいかも……」とは思いましたが、遅刻もせず真面目に仕事に取り組んでいるA君。
これからも頑張ってほしいと思います。

【体験者:40代・女性パート従業員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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