筆者の知人から聞いたお話です。仲の良いママ友が、他のママに高級化粧品を渡している現場を目撃した知人。心配した知人に、そのママ友が話してくれたある過去とは?
画像: ボスママに“高級化粧品”を貢ぐママ友。心配した私に「実は、、、」泣きながら訴えた『悲しい過去』

仲のいいママ友

私は、幼い子どもを育てながら働いています。
同じ園のママ友B子は大人しい性格でしたが、気が合い話しやすく、穏やかな人柄のB子が私は好きでした。

園のボスママ

園には、いわゆる“ボスママ”のような存在の保護者Aさんがいました。
きつい性格で、園の行事を仕切ったり、弱気な保護者に役員の仕事を押し付けたりする人です。私もB子も避けていたのですが、ある年、Aさんと同じクラスになってしまったのです。

そして、なぜかB子はAさんに気に入られてしまった様子。
B子がAさんに呼び止められる姿をよく見かけるようになっていきました。

B子が渡していたもの

ある日のこと。AさんとB子が立ち話をしていました。

B子は、カバンから何やら細長い箱を取り出しボスママに差し出しました。その箱には、某有名化粧品のロゴが。
Aさんは、「ほんと助かる~! でも、これはB子さんの“善意”で私にくれるのよね? そうよね!」と、脅すように言います。

無言で頷くB子。そんな状況に私は「化粧品をたかられている?」と感じました。
B子に詳しく話を聞こうと、私はB子とファミレスで会う約束を取り付けました。

真相は

ファミレスで私は、単刀直入に「Aさんに化粧品渡しているところ見ちゃったんだけど……大丈夫?」と聞きました。

するとB子は、しばらく下を向いて無言でしたが、やがて「あなたが見た通りよ。Aさんには、化粧品を貢がされているの……」と言いました。
さらにB子は「実は私、学生時代にいじめられたことがあるの。そのときのトラウマからいまだに抜け出せなくて……人の機嫌を取るようなことばかりしてしまうの」と言い、涙を流し始めました。

すすり泣くB子の姿と、その過去。どちらにもとても胸が痛みました。
何と声を掛ければいいのか迷いましたが、私はただ「私はB子が好きだし、味方だよ」と、伝えました。

静かに頷いたB子は、「私も、もう子どもじゃないもんね」とポツリ。
「そうだよ! そんな要求は、しっかりはねつけようよ!」と私が言うと、B子はにっこりとして、今度は力強く頷きました。

その後

B子によると、その後Aさんには「もうあなたとは付き合わない」とはっきり伝えたそうです。

以前のように穏やかに笑うようになったB子の姿に、私もほっと胸をなでおろしています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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