筆者の話です。
結婚してからというもの、夫の友人関係のお祝いごとの準備まで、いつの間にか私の担当になりました。「ちゃんとお祝いできた俺、えらい」と笑う夫を見て──その笑顔を支えているのは「誰の努力」かを考えた出来事です。
画像: 夫「ちゃんとお祝いできた俺、えらい」いや、用意したの私だよね?【贈り物手配は妻の役目】論にモヤる

夫の友人関係のお祝いごとも、なぜか私の担当

結婚当初から、夫のまわりで誕生日や出産、昇進といったお祝いごとがあるたび、準備をするのはいつも私。
「この人には何がいいかな」「相手の奥さんの好みも考えた方がいいよね」と、内容を考え、買いに行き、ラッピングまでこなすのが「お決まり」になっていました。

きっかけは、夫の一言。
「こういうの、女性の方が得意でしょ?」
悪気なく言われたその一言を境に、私の「名もなき家事リスト」に新たな項目が加わったのです。
当時は「得意ならいいか」と引き受けてしまいましたが、今思えば、私自身が無意識のうちに「性別による役割分担」という構造に加担してしまっていたのかもしれません。

「ありがとう」より先にくるのは「当然」の空気

夫は、私が選んだプレゼントを持って出かけ、相手に渡して満面の笑みで帰ってきます。
「喜んでもらえたよ!」とうれしそうに報告する姿に、最初のうちは私もホッとしていました。

けれど、そのうち気づきました。
「ありがとう」の言葉よりも、「やってもらって当然」という空気が当たり前になっていることに。
いつの間にか「気が利く夫」を演出するための「裏方」になっていたのです。もしかすると夫は、私が自主的に動いているから、単に「任せてしまえばいい」と思っていただけなのかもしれません。

「ちゃんとお祝いできた俺、えらい」発言にモヤッ

ある日、夫が飲み会から帰宅するなり、得意げに言いました。
「ちゃんとお祝い持って行ってたのは俺だけだった。えらいでしょ!」
その笑顔に、思わず固まりました。

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