筆者の体験談です。
父は持病のため、2年に一度ほど入院していました。
毎日「行かなきゃ」と義務感で通っていた日々。
けれど、亡き父の本音を知ったとき──あの時間が「宝物」に変わりました。
画像: 「看病というより義務」父の病室に、嫌々通った日々 → 父が亡くなった後、看護師さんから『驚きの言葉』が

毎朝の日課になっていた「病室通い」

父が入院すると、私の生活はがらりと変わりました。
毎朝、出勤前に新聞を届け、朝食の手伝いをするのが日課。
慌ただしい朝に病院へ立ち寄るのは正直大変で、眠い目をこすりながら通っていました。

けれど、父は「どうして来なかった」と平気で言う人。
行かない日があると不機嫌になるので、どんなに忙しくても足を運ばざるを得なかったのです。

「義務」としか思えなかった時間

次第に「看病」というより「義務」のような感覚になっていきました。
病室に向かう足取りも重く「今日も行かなきゃ」とつぶやきながら通う毎日。
父の世話をするたびに「なんで私ばっかり」と心の中でこぼすこともありました。
それでも顔を出せば、父は「来たのか」と小さく笑う。
その笑顔を見ると、なぜか父を責められない自分がいました。

亡き父を知る「他人のひと言」

そんな日々が続いた末に、父は亡くなりました。
それから少し経ったころのこと。
病院近くのコンビニで、以前お世話になった看護師さんに声をかけられました。
「お父さん入院中? 毎日仲良しでいいね。お父さん、うれしそうだったよ」

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