「結婚しているか、していないか」その違いで人の価値が測られてしまうような場面に、違和感を覚えたことはありませんか? 時代遅れな価値観だと分かっていても、落ち込んでしまうこともありますよね。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。

勇気を出した正直な言葉

ある日、また同じようにA子から「自由でいいよね〜」と言われたとき、私は初めて作り笑いをせずに、真剣な表情で答えました。

「自由だけど、その分全部自分で責任取るから、それなりに大変だよ」

一瞬、会話の空気が止まりました。
A子は驚いたようでしたが、すぐに考え込むような表情になり「……たしかに、それもそうだね」とポツリ。

その一言に、少しだけ心が救われた気がしました。

それぞれの人生に敬意を

あの日以来、私は無理に笑って相手に合わせるのをやめました。

結婚しているか、していないか。
それぞれの立場に、それぞれの幸せと大変さがあります。
「どちらが楽」なんて単純に比べられるものではないし、比べても意味がありません。

誰にでも、その人なりの葛藤があり、喜びがある。
生き方は人の数だけあって、どれもその人が選んだ大切な人生です。

だからこそ、人の生き方を軽く「いいな」と羨んだりする前に、その人の歩んできた道にも少しだけ思いを馳せたい──今は、そう思います。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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