「働き方改革」と聞くと、柔軟な働き方が認められ、時間に制約がある人も安心して働けるイメージがあります。筆者もそのイメージがありましたが、ある若手社員の本音を聞いて、考えさせられたエピソードをご紹介します。
画像: 【働き方改革は良いことだらけ】だと思っていたのに、、、『若手社員の本音』に考えさせられたこと

働き方改革

私が人事部で働いていたときの出来事です。

当時、時短勤務やテレワークの制度策定など、労働環境の見直しのために残業規制を役職者に相談したりしていました。いわゆる「働き方改革」の一環でした。

時短勤務のママさんからは「柔軟な働き方が認められて、働きやすくなって嬉しい!」という声が届いていたので、私も嬉しい気持ちでいました。

若手社員の本音

しかし、20代の若手男性社員と話しているときのこと。

彼は最近の“多様性を認める働き方”に理解を示す一方で、
「だったら、たくさん働きたい人の気持ちも認めて欲しい」と寂しそうな表情で私に伝えてくれました。

なんでも、彼の部署では残業NGの指示が出て、終業時間になるとすぐさま退社しないといけないらしく、それが窮屈であるとのことでした。

若手のうちにたくさん経験できることが嬉しかったのに、時間を制限されてモチベーションが下がっているようでした。

改めて思ったこと

この一件で、働く時間を抑えたい人もいれば、思いっきり働きたい人もいると、改めて実感しました。

その後、彼のような声が多くあがったのもあり、彼の部署で残業NGはなくなり、上限はもちろんあるものの、ある程度の残業のお許しがでたそうです。

活き活きと働く彼の姿を見て、「理想の働き方は人それぞれだから、働き方をみんなが選べて、それぞれの働き方を尊重することが大事だなぁ」と改めて思いました。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。

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