結婚を機に退職した知人A子は、パートを探し始めます。ただ、毎回書類審査は通るものの、なかなか採用されません。後日ある面接官の言動がきっかけで、自分が面接で落とされている理由に気付いたA子がとった行動とは? 本人に当時の話を聞いてきました。

そして「子供出来たらすぐ辞めるつもりでしょ? それとも産休とか狙ってる?」と嫌味タラタラに言ってくる面接官に、私は言葉を失いました。

思い返せば、面接してきた会社はどこも男性の比率が高く、面接官も男性役員ばかり。そして私が【新婚子なし】だと言った瞬間、私には興味がないといった態度を取られていたことに気付きました。当時の社会にはびこっていた「女性にとって仕事は所詮『腰掛け』」という古い価値観や偏見が、私の就職活動に影を落としていたのです。

就活より優先して正解だったこと

自分が落とされ続けていた理由を知り、面接を受けることが怖くなった私。そこで、理不尽な選考理由に時間と心を消耗するより、自分の人生で本当に優先したいことに集中しようと決めました。就活は諦め、先に妊活に専念することにしました。

数年後、子供が生まれ、ある程度大きくなったので再就職を決意。面接を受けた結果、不思議なほどすぐに採用が決まりました。

もちろん、面接での家族計画に関する質問は、男女雇用機会均等法の観点からも不適切なものであり、今振り返っても、当時の面接官の態度は失礼極まりないものでした。
理不尽な態度を取ってくる企業は、仮に入社できたとしても後々面倒なことになるかもしれません。自分を正当に評価してくれない場所に固執するより、最初から縁がなかったと思い、次の行動に移した方が賢明だと、私は学びました。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。

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