筆者の友人・F絵の息子は中学1年生。少し引っ込み思案で大人しいタイプの子で、小学生の頃は、学校や友達の話をよく聞かせてくれていたのに、中学へ入学すると、F絵と話すこと自体が少なくなってしまったのですが……。
画像: いつも「うん」の一言だけ。思春期息子に頭を抱えた私 → 担任からの『思いがけない評価』にびっくり

息子

私の息子は少し引っ込み思案で、大人しいタイプです。
今年の春、中学生になると、急に話をしなくなってしまいました。
何かを聞いても「うん」「違う」など一言で返されるだけ。

以前はリビングでいろいろな話をしていたのに、家にいるときは部屋にいることがほとんど。
学校での様子などもわからなかったため、コミュニケーションが足りないことに、私は頭を抱えていました。

個人面談

そんなある日、学校から個人面談が行われるという連絡がありました。
2者面談か3者面談を選べるシステムだったので、息子に聞くと「俺はいい」と一言。
私は仕方なく2者面談で申し込むことにしました。

個人面談当日。
担任の先生に学校での様子を聞くと、私には『知らない息子の姿』が見えてきたのです。

新しい発見

「周りからの推薦で、2学期からはクラス委員をやっています」
「いじめられている子をさりげなく助けたりしてくれるんですよ」
「派手な盛り上げタイプではないけれど、彼がいることで不思議と場がまとまるんです」
「勉強にはとても積極的で、わからないことなどはどんどん発言してくれます」

担任の先生が話す息子の姿は、私の知っている息子とはかけ離れていました。

「家ではまったく話をしないので、学校の様子がわからなくて」
と私が言うと、先生はニッコリと笑ってこう言いました。

「男の子なんてそんなもんですよ。そういう時期をきちんと超えると、また変わりますから」

成長

息子の学校での様子を聞いて、私は驚くばかりでした。
同時に、息子が大人に向けて少しずつ成長しているんだと感じることもできました。

息子が以前のように話をしなくなったことをとても悩んでいましたが、先生の「そういう時期をきちんと超えると変わる」という言葉を思い返し、息子の態度に一喜一憂しないように頑張ることにしています。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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